地獄の閉鎖病棟~①地獄の入院期間編~
僕は精神科の閉鎖病棟に入院した経験があります。
控え目に言っても閉鎖病棟は地獄です。
皆さんは、閉鎖病棟がどんな場所かご存知でしょうか。
多くの方はご存じないかと思います。
僕も実際に入院するまでは、閉鎖病棟がどんな場所か想像もつきませんでしたし、興味もありませんでした。
漠然と、やばそうなところ、くらいの印象でした。
なぜ閉鎖病棟が地獄と感じられたのか。
そこにはいろいろと理由があったのですが、一つには入院期間があります。
閉鎖病棟の入院患者がどのくらいの期間、入院するものと想像されますでしょうか。
「平成26年 患者調査」によれば、退院患者の平均在院日数は約32日。
例として挙げると、
胃の悪性新生物が約19日。
糖尿病が約36日。
骨折が約38日。
結核が約59日
脳血管疾患が約90日。
・・・
私の場合は、3~4ヵ月でした。
…長くないですか?
日数にすると90~120日です。
……長くないですか??
1年の1/3ほどを病院で過ごしたことになります☆
その人の状態にもよるのですが、私が出会った入院患者の入院期間は3週間~5ヵ月でした。
平均すると3か月くらいになると思います。
「平成26年 患者調査」の続きとして、最も在院期間が長い主な傷病は
”統合失調症型障害及び妄想性障害”
で、
その平均在院期間はなんと約546日。
長すぎて逆に笑えてきます。
この入院期間は治療に必要な期間という名目ですので、読者の方は致し方ないと感じられるでしょう。
しかし精神科の入院期間というのは扱う疾患の特殊性もあって、僕個人の印象としては非常に曖昧なものだと考えています。
そして、これまた特殊な条件ですが、患者の入院期間への感じ方として”入院した経緯”も絡んでくると思います。
とにかく、私にとって閉鎖病棟の入院期間は永遠のように長く、まさに地獄のような場所でした。
趾がおシャカになるかと思った
寒すぎませんか、最近。
僕は家では裸足派です。
そこまで体が強いわけではないですし、風邪とかもぼちぼちひくのですが、裸足でいることが健康法だと思い込んでいます。
無職になって家にいる時間が長くなり、というかほぼ家に引きこもっているんですけど。
…長くなって、必然的に連続裸足でいる時間が、最長記録を更新し続けるわけです。
もう1週間とか欠かさず裸足生活になるわけです。
働いている時は、平日は毎日靴下を履いて靴を履いて出かけていたので、裸足生活も休みの日くらいでした。
長期休暇でもなければ裸足生活は2日程度。
そして、無職になって電気代をケチってなるべく暖房を我慢していました。
働いていた時はさして気にしなかったのに。
この長期裸足生活&非暖房生活に加え、最近の冷え込みが僕に何をもたらしたかと言うと、
足の指の違和感⇒やがて激痛
でした。
はじめの頃はちょっと腫れてるかなぁくらいの違和感だったのですが、数日放置して裸足生活を続けていたところ、足の指何本かがイカれてしまいました。
症状としては、
・常に冷え切っている
・麻痺しているみたいにうまく動かない
・腫れている
・かなり痛い
睡眠に支障が出るくらいの痛みになったので、慌てて靴下を履いて、その上から手でゴシゴシ暖めました。
靴下はよ履けというツッコみどころが露呈していますが、諸事情により靴下が2セットしかないのでココぞ、という時でないと積極的に使いたくなかったんです。
でも、
「指とれちゃうんじゃないか」
と真剣に悩んだ末、靴下さんが導入されたのでした。
そんな必死の看病のかいもあり、痛みは嘘のように消え去りました。
これまでの人生でなったことがなかったのでよくわかりませんが、たぶん「しもやけ」だったのかなあと思います。
家にいてもこんな状態になるんだなぁとしみじみ感じました。
昔の人は大変やったんやろなぁ。
暖房もですけど、栄養もちゃんと摂らないと冬は乗り切れない気がします。
“趾”であしゆびって読むみたいです。
皆さんもお体に気を付けてどうかご自愛ください。
僕と僕のメンタル
年収1000万円から無職にジョブチェンジを果たした僕ですが、もちろんそこに至るまで紆余曲折がありました。
人間、単純にパッケージ化できるものではありませんので、いろいろな要因が複雑に絡まってはいるのですが、大きな理由の一つがメンタルの問題です。
幼少期から精神的に強い人間とは言えませんでした。
といっても人間関係とか生活態度には特に問題はありません。
プレッシャーや逆境にも強いタイプです。
正直自分のことは理解しきれていませんが、僕の精神面の弱さというのは以下のような性質に基づくものだと考えています。
・完璧主義。特に仕事など責任が伴う事柄では、100%のパフォーマンスを自分に求める。
・自己完結型。すべてを自分で抱え込んで処理してしまう。他人に頼れない。
・自己中心的。表面上他者と協調はできるが自分の信念は曲げない。
結果として自分をどんどん追い込んでいっちゃうんですよね。
そして潰れてしまう。
でも、こういう傾向って誰しも少なからず持っているものだと思います。
我慢できている人がたくさんいる中で、自分が潰れてしまったのは偏に自分が軟弱者だからなのかもしれません。
僕が常識から外れるほどの劣悪な環境にいたと仮定しても、本当に有能な人間なら追い込まれても乗り切っていけるのでしょう。
なんかつまらない自虐ネタになってしまった。
話が抽象的になってしまいましたが、こんなタイプの人間である僕は、最終的にもう自暴自棄になってしまったわけです。
そして行き着いたのは精神科の閉鎖病棟でした。